ジャンクジャーナルとは
定義は?
「ジャンクジャーナル(Junk Journal)」には、明確な定義は存在しないようです。
日本経済新聞で特集されたときには「
紙の宝箱」というすてきな比喩が使われていました。
ざっと調べた限り、ジャンクジャーナルの「ポイント」を挙げるとすればこんな感じでしょうか。
- 手帳や本など冊子の形をしている(「Journal」とは、日記や雑誌の意味です)
- リサイクルされた材料が使われることが多い(「Junk」とは、ゴミやガラクタの意味です)
- 集めた材料をページに自由に貼り付けたり、コラージュしていったりする
材料や使い方はいろいろ
2022年7月、Instagramのハッシュタグ「#junkjournal」の投稿数は111.7 万件を超えました。
ラッピングペーパー、新聞や雑誌の切り抜き、広告、写真といった紙素材を使って、さまざまなジャンクジャーナルが公開されています。
1人の作者(psyches_journalさん)の方の作品を例としてリンクさせていただくと、こんな感じです。
ジャンクジャーナルの各ページを開いたところを見せてくれている動画もありました。
ページをめくるたびに違ったデザインのページが出現し、貼られたポケットからわくわくするものがいろいろ出てきて、確かに「紙の宝箱」です。
また、そのまま「おすそ分けファイル(手持ちのシールやペーパーなどの一部をプレゼントするためのファイル)」にもできそうです。
公開するだけでなく、自作のジャンクジャーナルをEtsyなどで販売している人や、日本経済新聞の記事にあるような「ジャンクジャーナル作家」の方も多くいます。
こう聞くと「ジャンクジャーナル」がハードルが高い趣味のようにも思えてしまいますが、「ジャンクジャーナル」の意味や傾向から考えると、もっと気軽な、こんな作品も「ジャンクジャーナル」の一種と言えそうです。
- 洋服の紙タグや、行った美術館のチケットの半券、買ったもののレシートなどを貼り、日記帳として作成
- 気に入った記事や写真の切り抜きなどを貼り、スクラップブックとして活用
- ポケットや封筒を貼り付けて、紙タグやしおりなどを収納
- ページをシールやラッピングペーパーで飾り、詩や日記などを書き留める
なおジャンクジャーナルには、紙だけでなく、レース、布、押し花などが使われることもあります。
要するに材料も作り方も使い方も「自由」で、好きなもので美しくかつ楽しくページを飾っていくことが、ジャンクジャーナルの目的といえば目的だと言えるかもしれません。
Retro Talksでは何が買える?
前述のように、ジャンクジャーナルではリサイクルされたものが素材として使われることが多いのですが、古い印刷物はヴィンテージとして高値が付いていたり、外国製の紙素材が欲しくてもなかなか売られてなかったりします。
またちょうど手元にあればよいのですが、ジャンクジャーナルのために花や植物を集めたり、布を買ってきたりするのも大変です。そもそも生き物や茸は、ジャンクジャーナルに閉じ込むことはできないので、写真や絵などを使うしかありません。
そんな需要に対応してか、中国では、世界中の古い、著作権の保護期間が切れた印刷物が複製されて、シールやペーパーなど、ジャンクジャーナル用の紙素材として加工され、手に入れやすい価格で販売されています。
さらに花やシダなどの植物、茸、レース、蝶なども、ジャンクジャーナルなどに使いやすいシールや素材紙として多くの種類が販売されています。透明なPET素材や半透明の硫酸紙に印刷された、本物そっくりのシールも多数あります。
こういったものは日本であまり見かけません。でも需要はあるのではないかと思い、輸入を始めました。
古い印刷物や古いデザインは、どこの国のどこの時代のものであっても、何か懐かしいような、少し寂しいような、ノスタルジックな気持ちにさせられます。
どんな人がこの絵を描き、どんな人がどんな気持ちで見ていたんだろう――
どんな人がいつこのチケットを使ったんだろう――
とりあえずジャンクジャーナルを作ってみたくなった人が、気軽に使えるような価格帯の「レトロ」な紙素材を集めました。
皆様の創作意欲を刺激するようなすてきな紙素材が、Retro Talksで見つかることを願ってやみません。